4月15~19日、スイス・ジュネーブにおいて、国連「開発のための科学技術委員会(CSTD: Commission on Science and Technology for Development)」の政府間年次会合が開催され、本学と在ジュネーブ国際機関日本政府代表部及び国連貿易開発会議(UNCTAD)との共催により、4月17日に同会合の公式サイドイベントを実施しました。那須保友学長、狩野光伸副理事(SDGs・ダイバーシティ&インクルージョン担当)・副学長(未来人材創生・附属学校園担当)らが出席し、多数の国から各国政府代表部・各国大使館・各国省庁関係者、国連機関関係者が参加しました。
サイドイベントは、本学とUNCTADが共同で実施している2つの人材育成プログラム、とりわけ若手女性研究者対象の短期プログラムについて発表する機会を得たもので、過去のプログラム参加者2人も登壇。プログラム参加の体験談として、本学での研究や成果、岡山での滞在の様子、今後のプログラムに期待することなどを発表したほか、「現在のキャリアにおいて、プログラムへの参加が非常に大きなインパクトを与えた」と話しました。
狩野副理事がモデレーターを務めたパネルディスカッションでは、シャミカ・シリマンUNCTADテクノロジー・ロジスティクス局長、尾池厚之在ジュネーブ日本政府代表部特命全権大使を迎え、今後のプログラムの展開について意見交換を行いました。会場の参加者からは、対象となる国・地域、参加対象者の学位に関する要件など、多くの質問があり、プログラムへの興味・関心の高さを感じることができました。
さらには、年次会合期間中に行われた展示ブースへも出展し、多くの方々にプログラムの紹介を行いました。本プログラムは今後、対象国を現在のアフリカ・ASEAN諸国から拡大させることを検討するなど、新たな局面を迎えています。
また、2020年に本学がUNCTADと締結した包括連携協定が、本年に更新時期を迎えることからイベントに併せて署名式を行い、今後新たに5年間の延長を行うこととなりました。
○国連貿易開発会議(UNCTAD)
1964年に設立。ジュネーブに所在する、貿易と開発、金融、投資、技術、持続可能な開発の関連問題に総合的に対応する国連の中心的な機関です。途上国の貿易、投資、開発の機会を最大化し、グローバリゼーションから生じる問題に直面する途上国を支援し、対等な立場で世界経済へ統合することを目的としています。
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