2020年01月29日
本学は、ユネスコチェア「持続可能な開発のための研究と教育」を通して、2017年の国連総会で採択された「国連の持続可能な海洋科学の10年(2021-2030)」に貢献するべく取り組みを行っています。その一環として、強みある海洋科学分野の更なる強化と国際共同研究の促進などを目的に、横井篤文副学長・ユネスコチェアホルダー、濱田麻友子理学部附属牛窓臨海実験所助教、原田美樹国際部長が1月16~17日、海洋科学の分野で世界有数のキール大学(ドイツ・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州)を訪問しました。
16日は、キール大学のアニャ・ピストー ・ハタム(Anja Pistor-Hatam)副学長、ヨルン・シュミット(Jörn Schmidt)ユネスコチェア「統合海洋科学(Integrated Marine Sciences)」チェアホルダー、マルティナ・シュモード(Martina Schmode)国際センター長らと会談。横井副学長が本学の概要や「SDGs推進研究大学」として本学が全学を挙げて取り組んでいる国連のSDGs(持続可能な開発目標)やSDGsに関連した研究・教育・社会貢献の活動について紹介しました。濱田助教は、本学理学部附属牛窓臨海実験所の概要や海洋環境モニタリングなどの連携活動、今年の1月からキール大学にて在学研究を始めた研究内容について説明。シュミット・ユネスコチェアホルダーはキール大学の紹介とともに、今後「国連の持続可能な海洋科学の10年」を視野に共同研究を進めていく予定の海洋科学分野について話題を提供しました。会談ではピストー・ハタム副学長から、両ユネスコチェアの連携を通した海洋科学に関する国際共同研究のみならず、両大学の関係構築を目的とした学生交流などの提案があり、今後協定締結を視野に入れた更なる協議を進めて行くこととなりました。
17日は、在ハンブルク日本国総領事館を訪問。加藤喜久子総領事、小形友子領事と会談しました。加藤総領事はキール大学と日本の大学の交流実績などについて紹介。横井副学長は、本学の海外戦略とキール大学への訪問の目的や今後の交流計画などについて説明したほか、濱田助教のキールでの滞在予定について紹介を行いました。
○ドイツ・キール大学(Christian-Albrechts-Universität zu Kiel, 英語:University of Kiel)
1665年にシュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゴットルプ公クリスチャン・アルブレクトによって Academia Holsatorum Chiloniensis として創設。これまで7人のノーベル賞受賞者がキール大学で研究してきており、現在、ドイツではトップ15大学内にランクされる研究重点大学。ライフサイエンス、海洋科学、ナノサイエンス並びに社会、環境および文化変化の4つの重点研究があげられる。
【本件問い合わせ先】
国際部国際企画課
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