2020年03月16日
公正で平和な、持続可能な21世紀の地球社会を迎えるための価値や原則を明らかにした「地球憲章(Earth Charter)」が今年で発足20周年を迎えるにあたり、中米コスタリカの首都サンホセ市にある国連平和大学(United Nations-mandated University for Peace: UPEACE)内に設置されている地球憲章国際本部(Earth Charter International: ECI)が、新たな公式ロゴとビジュアルアイコンを公表しました。本学の横井篤文副学長(特命(海外戦略)担当)・ユネスコチェアホルダーがその新たなビジュアルアイコンを伝える世界の1人として選出され、地球憲章国際本部の公式ホームページから世界に向けてメッセージを発信しています。
本学が推進する持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development: ESD)に関する新たな枠組み「持続可能な開発のための教育:SDGs達成に向けて(ESD for 2030)」と、その倫理的な枠組みとして「地球憲章(Earth Charter)」が昨年11月に開催された第40回国連教育科学文化機関(ユネスコ)総会で採択されたのを受けて、槇野博史学長と横井副学長・ユネスコチェアホルダーは同年12月にUPEACEおよびECIを訪問。ESDと地球憲章を統合的に取り組み、ESD for 2030を推進することで基本合意を致しました。
SDGs推進研究大学を目指す本学としても、地球憲章の20周年と新たなスローガン「Turning Conscience to Action(意識から行動へ)」を踏まえて、より公正で持続可能な平和な世界に向けた積極的かつ具体的な取り組みを全学で推進して参ります。
●地球憲章(Earth Charter):
地球憲章国際本部(Earth Charter International: ECI)は中米コスタリカの国連平和大学に設置。1992年ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された「環境と開発に関する国際連合会議(通称:地球サミット)」の事務局長を務めたモーリス・ストロング氏と、ミハエル・ゴルバチョフ旧ソビエト連邦初代大統領が地球憲章を作成するという課題を取り上げ、彼らを中心にロックフェラー一族のスティーブン・C・ロックフェラー氏や広中和歌子元環境庁長官らを含む24人の委員から成る地球憲章委員会が結成されました。1997年3月にブラジルのリオで開催されたRio+5にあわせて第一回地球憲章委員会が開かれ、2000年3月にパリのユネスコ本部で開催された地球憲章委員会において、最終的な「地球憲章」が完成。同年6月にオランダ・ハーグの平和宮(Peace Palace)で、べアトリクス女王ご臨席のもと正式に発表されました。
「地球憲章」は前文、本文、結語で構成されており、さらに本文については4つの柱と16の原則で構成されています。現在30以上の言語で翻訳され、世界中で用いられており、さらに2019年に開催された第40回ユネスコ総会では、持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development: ESD)に関する新たな枠組み「持続可能な開発のための教育:SDGs達成に向けて(ESD for 2030)」の倫理的な枠組みとして「地球憲章(Earth Charter)」が採択。さらなる統合的な取り組みと推進が期待されています。
○地球憲章の新たな公式ロゴとビジュアルアイコンについてはこちら
○横井副学長によるメッセージはこちら
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