2022年05月30日
1754年に発足され、エリザベス女王(Elizabeth II)を守護者(パトロン)とする英国王立技芸協会(RSA, The Royal Society of Arts)は、「社会の変革のために卓越した技芸上の業績を残した全世界の個人」を対象として栄誉称号「ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ・フェロー(FRSA, Fellow of the Royal Society of Arts)を授与しています。このたび英国王立技芸協会は、横井篤文上席副学長の社会の変革におけるこれまでの国内外での功績を評価し、ノミネートを経てフェローの栄誉称号(FRSA)を授与しました。この授与により、横井上席副学長は名前を記す際、”Atsufumi Yokoi FRSA”のように名前の後にFRSAの称号を付与すること(ポスト・ノミナル・レターズ)が認められます。
この授与について横井上席副学長は「これは私個人に対してだけではなく、サステナビリティとウェルビーイングを地域と共に全学で推進してきた岡山にとって栄誉なことだと思っています。また一方で、昨今の地球環境の問題や平和と安全保障の課題を踏まえますと、さらなる共育と共創が求められていると感じました。地域から地球社会へ共感(empathy)を育みながら貢献していくユネスコチェアの大学として、多様なステークホルダーと共により一層努めてまいりたく存じます」とコメントしました。
横井上席副学長は持続可能な地球社会の実現のため、本学のグローバル・エンゲージメント戦略を進める一方、サステナビリティ教育と社会イノベーションの推進及びユースのエンパワメントについて国内外の多様なステークホルダーと共に取り組んできました。2015年より世界経済フォーラムで発足宣言された190ヶ国以上の次世代リーダーが集うOne Young World サミット(本部:英国・ロンドン)の日本委員(現、一般社団法人One Young World Japan Committee 理事)を務め、2018年には皇太子同妃両殿下御成婚を記念して始められた「国際青年交流会議」(主催:内閣府、一般財団法人青少年国際交流推進センター)にSDGsに関する基調講演および皇太子同妃両殿下の視察を賜ったディスカッションのファシリテーターとして招待参加しました。また、2019年にアジアで唯一の「持続可能な開発のための教育(ESD)」に関するユネスコチェアの第二代チェアホルダーに就任、国連・国際機関との連携と共創を強化しながら、2020年には地球憲章国際本部(在、国連平和大学)から地球憲章国際審議会員の世界の1人に選出。そのグローバルな活動の功績に対しても同年にCertificate of Recognitionを授与されています。この度のフェローの栄誉称号の授与により、本学のビジョンでもある地域から地球と生態系の健康(プラネタリーヘルス)の推進について、英国王立技芸協会の世界的なコミュニティと共に益々の活躍が期待されています。
■英国王立技芸協会(RSA, The Royal Society of Arts)について:
1754年に発足。エリザベス女王(Elizabeth II)を守護者(パトロン)とする英国王立技芸協会(RSA)は、ロンドンに本部を置く英国王立の学会の一つである。正式名称はThe Royal Society for the Encouragement of Arts, Manufactures and Commerceで、通称はThe Royal Society of Arts (RSA)。王立(Royal)については、1847年に王室勅許(Royal Charter)を得て、1908年にはエドワード7世(Edward VII)より王立(Royal)の名称使用を許可されている。英国王立技芸協会は、260年以上にわたり、社会に大きな影響を与える最前線に立っており、実績ある変革プロセス、厳格な研究、革新的なアイデアのためのプラットフォーム、多様なグローバルコミュニティにより、永続的な社会変革のためのソリューションの提供を主なミッションとしている。また、英国王立技芸協会は、「社会の変革のために卓越した技芸上の業績を残した全世界の個人」を対象として栄誉称号「ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ・フェロー(FRSA, Fellow of the Royal Society of Arts)を授与しており、現在、世界100カ国以上から約30,000人のフェローが選出されている。著名なフェローとして過去にベンジャミン・フランクリン、アダム・スミス、カール・マルクス、マリー・キュリー、ネルソン・マンデラ、スティーブン・ホーキングなどが名を連ねており、ESDの世界的権威である本学名誉博士のカナダ・トロント大学ユネスコチェアホルダーのチャールズ・ホプキンス教授も2015年にフェローを授与されている。
本件問合せ先:
グローバルエンゲージメントオフィス
TEL:086-251-8326(国際部国際企画課)
<参考>
One Young World サミット