9月17日、国際的な高等教育や研究を発信する世界的なメディアのUniversity World Newsに、本学における国連の持続可能な開発目標(SDGs)にかかる取り組みを特集した記事が掲載されました。記事では、本学の持続可能な開発のための教育(ESD)の世界的な拠点としての「岡山ESDモデル(The Okayama ESD Model)」などの取り組みを特集、SDGsと大学にとってESDが果たす役割について議論しています。
記事の中で、本学の横井篤文副学長・ユネスコチェアホルダーは、岡山地域がESDにおける地域の拠点(RCE)として国連機関に認証された世界で最も古いESDの地域拠点であること、ならびに本学がアジアで最初のESDにかかるユネスコチェアであることに触れ、その中で、岡山地域では、長い歴史の中で「公民館教育」が市民の教育として取り組まれてきたこと、そしてそれらの実績が持続可能な開発を推進するために地域社会と大学の変革に多大なる影響を与えていることについて解説しています。2019年の国連総会でESD for 2030が承認され、「ESDは全てのSDGsの鍵」であることが位置付けられたのを踏まえて、本学では、ESDの視点を広げてSDGsの研究と教育を全学で推進するため、全学のビジョンとして「地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学~持続可能な社会を実現させる10年構想~」を打ち出しています。
また岡山大学グローバル・エンゲージメント・オフィス(OUGEO)についても触れ、OUGEOディレクターを兼任する横井副学長・ユネスコチェアホルダーが大学のサステナビリティ経営について述べています。本学は従来の階層的な大学運営システムとユネスコチェアの導入によって形成されたリーダーシップが相互に連携し、クリエイティビティや有機的な関係構築、SDGs達成に資する実践的な学びや社会実装に焦点を当てた「適応型」運営システムとの相乗効果を生み出しており、新たな大学のサステナビリティ経営モデルとして期待されています。
○ University World Newsは、オンラインで国際的な高等教育やその研究についてのニュースや解説を発信しています。記事全文(英語)は University World News Webサイトからご覧いただけます。
今後もESDの活動を通じて、地域との連携を深化発展させ、地域と地球のありたい未来の共創を世界へ向けて発信していきます。
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グローバル・エンゲージメント・オフィス
TEL:086-251-8326(国際部国際企画課)