10月28日、国連大学のチリツィ・マルワラ学長が本学を初めて訪問し、「国連大学とSDGs 推進に果たす役割」をテーマに、先日ニューヨークの国連本部で開催された「未来サミット(Summit of the Future)」にかかる最新動向を踏まえながら特別講演を行いました。本学学生・教職員のほか、地域の高校生や企業の方など約130人が参加しました。マルワラ学長は国連の歴史や高等教育の役割だけでなく、2030年までに国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)の達成が困難な現状に触れ、若者が意思決定の場に積極的に関わっていくことの重要性について力強く訴えました。また、意見集約アプリを使って当日会場の参加者から集めた質問にも回答しました。
講演会の前には、マルワラ学長は国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の山口しのぶ所長らとともに那須保友学長を表敬訪問しました。三村由香里理事(企画・評価・総務担当)、阿部匡伸理事(デジタルトランスフォメーション・グリーントランスフォメーション担当)、横井篤文副学長(グローバル・エンゲージメント担当)らがデジタル田園都市を含む本学の取り組みについて説明し、マルワラ学長からは国連大学の取り組みやSDGs推進に関する意見が述べられました。
その他にも、フィールド科学センターを訪問し、マルワラ学長の研究分野でもある人工知能(AI)を使って研究をする本学学生や研究者の発表を聞いたほか、岡山大学共育共創コモンズ(通称OUX)を訪問して建物構造についての説明を受けました。講演会後には、本学の日本人学生、留学生、若手女性研究者と懇談会を行い、学生の話に熱心に耳を傾け、質問にも丁寧に回答するなど交流を深めました。
本学は日本の大学の中でいち早く大学経営の中にSDGsの理念を取り入れました。今後も、SDGs推進研究大学として、SDGs達成の観点を取り入れた大学運営を進めるとともに、地域および国際社会とのより一体的なパートナーシップ構築のための取り組みを推進します。
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