本学は2月4日、岡山大学と国連貿易開発会議(UNCTAD)による「途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース:Young Female Scientist Programme in Japan」の研究成果発表会を開催し、今年度同コースに参加した第4期生4人(ボツワナ2人、フィリピン1人、南アフリカ1人)が、オンラインで岡山大学での研究活動の成果についてプレゼンテーションを行いました。
本学とUNCTADは、2020年1月9日に、SDGs(持続可能な開発目標)達成のための科学技術イノベーション(STI for SDGs)の人材育成に向けて、大学としては世界初となる包括連携協定を締結。本協定に基づき実施する同コースは、アフリカ・ASEAN地域のCSTD(※)加盟国の各国政府代表部から推薦を受け、厳正な審査を通過した若手女性研究者が2週間から1ヵ月の期間、岡山大学の受入教員の指導のもとで研究活動を行うもので、これまでに23人の研究者が参加しており、今年度は第4期目の受け入れとなります。
成果発表会には、UNCTADからは、テクノロジー・ロジスティクス局イノベーション・知識開発部門のアンヘル・ゴンサレス・サンス部門長らがオンラインで出席。本学からは、那須保友学長が海外出張先からオンライン出席、菅誠治理事(教学担当)・上席副学長、横井篤文副学長(グローバル・エンゲージメント担当)、鈴木孝義副学長(国際・同窓会担当)らが出席し、発表を行った若手女性研究者らを激励しました。
また過去に本プログラムに参加した第2期の修了者とその受入教員から、本コースへの参加をきっかけに共著論文を発表した事例についてプレゼンテーションが行われ、本コースが研究者間の連携に繋がっている好事例として紹介されました。
本学はSTI for SDGsを実施運営する国連の中枢機関のUNCTADとの連携をさらに強化し、STI for SDGsの人材育成の取り組みを岡山から世界へ推進し、国内外に発信していきます。
※CSTD(Commission on Science and Technology for Development:開発のための科学技術委員会)
○国連貿易開発会議(UNCTAD)
1964年に設立。ジュネーブに所在する、貿易と開発、金融、投資、技術、持続可能な開発の関連問題に総合的に対応する国連の中心的な機関です。途上国の貿易、投資、開発の機会を最大化し、グローバリゼーションから生じる問題に直面する途上国を支援し、対等な立場で世界経済へ統合することを目的としています。
【本件問い合わせ先】
国際部国際企画課
TEL:086-251-7036
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若手女性研究者へ激励の言葉を贈る那須学長
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UNCTAD代表者によるあいさつの様子
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若手女性研究者による研究発表の様子
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記念撮影(前列左から横井副学長、菅理事・上席副学長、鈴木副学長)