横井篤文副学長が国連年次会合「開発のための科学技術委員会」の企画展示開会式典でオープニングスピーチ!高等教育機関からは唯一招聘

本学の横井篤文副学長(グローバル・エンゲージメント担当)・ユネスコチェアホルダーは、4月7日、スイス・ジュネーブの国連ジュネーブ本部庁舎パレ・デ・ナシオンにおいて開催された、国連の政府間年次会合「開発のための科学技術委員会(CSTD: Commission on Science and Technology for Development)」の第28回会合(4月7〜11日)におけるCSTD企画展示(CSTD Exhibition)の開会式典で、日本を代表してオープニングスピーチをしました。式典には国連貿易開発会議(UNCTAD)のレベッカ・グリンスパン事務局長をはじめ各国の国連大使らが登壇する中、横井副学長は唯一世界の高等教育機関を代表して招待され、SDGsのための科学技術イノベーション(STI: Science, Technology and Innovation)に資する大学と国連機関との直接的な連携を通じた協働プロジェクトの意義や、その人材育成としての女性科学者の参画支援の重要性などについて、力強いメッセージを発信しました。
 同企画展示はCSTD年次会合の会期中に「Woman in STI」をテーマに開催され、各国が女性研究者を対象にした取り組みについて各ブースで紹介しました。本学の出展ブースはグローバルエンゲージメントセンターの原田美樹チーフオフィサーと津波優グローバル・アドミニストレーター(UGA)が担当。これまでSTI for SDGsに資するUNCTADとの共同プログラムを通じて、途上国から27人の若手女性研究者と4人の博士課程進学者を受け入れてきた実績を踏まえながら、「途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース(短期プログラム)」について紹介し、多くの参加者から高い関心を集めました。展示会場には在ジュネーブ国際機関日本政府代表部の石井良実公使も訪問。本学の国連機関との直接連携を通じた日本を代表する取り組みに対して、深い理解を示していただくと同時に、今後の大学の役割や国連機関との連携についても貴重な意見をいただきました。
 さらに会期中、横井副学長は国連メディアの取材を受け、地球社会のための人材育成の重要性や、社会の変革の前に私たち自身の変革が必要であること、その視点において本学と岡山の強みである持続可能な開発のための教育(ESD)の意義の再考しながら、ESDを基盤として地域と地球のありたい未来へともに社会変革していくことの重要性を訴えました。このメッセージは、2025年10月にベトナムで開催される「第16回UNCTAD閣僚会議」にて195の加盟国に向けて発信される予定です。
 本学は今後も、STI for SDGsを実施運営する国連の中枢機関であるUNCTADとの直接連携を強化し、地域と地球のありたい未来の共創に資するSTI for SDGsの人材育成の取り組みを岡山から世界へ推進し、国内外に向けて積極的に展開と発信をしていきます。

国連貿易開発会議(UNCTAD)[New window]
 1964年に設立。ジュネーブに所在する、貿易と開発、金融、投資、技術、持続可能な開発の関連問題に総合的に対応する国連の中心的な機関です。途上国の貿易、投資、開発の機会を最大化し、グローバリゼーションから生じる問題に直面する途上国を支援し、対等な立場で世界経済へ統合することを目的としています。

【本件問合わせ先】
グローバルエンゲージメントセンター
TEL: 086-251-8326(企画部国際企画課)

企画展示開会式典であいさつする横井副学長(左)、CSTD議長H.E. Mr. Muhammadou M.O. Kah(中央)、UNCTAD事務局長Ms. Rebeca Grynspan(右)

企画展示開会式典であいさつする横井副学長(左)、CSTD議長H.E. Mr. Muhammadou M.O. Kah(中央)、UNCTAD事務局長Ms. Rebeca Grynspan(右)

本学出展ブースの様子

本学出展ブースの様子

在ジュネーブ日本国政府代表部 石井良実 公使(右)

在ジュネーブ日本国政府代表部 石井良実 公使(右)

国連メディアの取材を受ける横井副学長

国連メディアの取材を受ける横井副学長

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